ショックを受ける男性

慢性膵炎になったからといって絶対膵臓癌に進行するとは限りませんが、結論から言うと膵臓癌になりやすいです。

慢性膵炎は膵臓癌の一番のリスクファクターとも言えるものですから、発症したら進行しないように注意しなくてはいけません。

細胞は徐々に癌化していく

慢性膵炎になると、炎症によってすい臓の細胞がどんどん破壊されて壊死していきます。

これだけ見ると、細胞が破壊されるのだから癌化しないのではと思うかもしれませんが、炎症が起きてもすぐに破壊されるわけではありません。

じわじわと炎症が広がっていくので、細胞はゆっくりと壊れていきます。つまり炎症が広がる途中で、細胞が癌化することがあるのです。

また、慢性膵炎はアルコールの大量摂取が原因に一つですが、アルコール自体も膵臓癌に大きく関係しています。

多量のアルコールは膵臓癌の発症年齢を早めると言われていますから、慢性膵炎になるほどたくさんアルコールを摂取しているということは膵臓癌のリスクも高めることになります。

特にビールは膵臓癌になりやすいので注意が必要です。

糖尿病を合併するとリスクが高くなる

そして、慢性膵炎で膵臓癌になりやすいもう一つの原因として、糖尿病の合併症が挙げられます。

すい臓は血糖値の上昇を抑えるインスリンというホルモンを分泌する働きを持っています。しかし、慢性膵炎になって細胞が破壊されてしまうと、インスリンの分泌がうまくいかなくなり血糖値をコントロールできなくなります。
血糖値は食事をすると上昇しますが、この上昇をインスリンが抑制しなくなると高血糖の状態が続くので糖尿病を発症してしまうのです。

すい臓は血糖値が高い状態を何とか改善しようと、血中の糖分を処理するためにインスリンを一生懸命分泌させます。しかし、すでに機能が低下もしくは失われているので、分泌しようとするだけで過度の負担がかかります。

癌細胞というのは、臓器が必要以上に酷使されることで変異しますから、糖尿病ですい臓に負担をかけすぎると膵臓癌のリスクが高くなります。

慢性膵炎によって膵臓癌を発症する確率は、遺伝性の膵炎を発症している人よりも高いことはデータによって判明しています。

慢性膵炎は治療をすれば症状が軽くなるので、つい油断をしてアルコールを摂取したり高カロリーの食生活に戻ってしまいがちです。

しかし、治療が終わったとしても残念ながら完全に治っているというわけではなく、すい臓の一部の機能は失われているため、予後の生活習慣によっては再発して悪化したり進行することもあり、それが膵臓癌につながることもあるので十分に注意しなくてはいけません。

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